くまくん最近パソコンの起動や処理が遅いんですが…
「パソコンが遅い」「起動に時間がかかる」「アプリが固まる」…こんなイライラ、誰しも一度は経験しますよね。
でも安心してください。パソコンが遅くなる原因には、ほぼ決まったパターンがあります。順番にチェックしていけば、自分でも十分に原因を特定できます。
この記事では、6,000件以上の現場サポート経験をしてきたKEIが、遅さの原因を自分で調べる方法と、すぐできる改善策を順を追って解説します。新しいパソコンを買う前に、まずはここを試してみてください。
パソコンが遅くなる主な原因5つ
まず、遅さの「正体」を知っておくと対策が立てやすくなります。Microsoft公式でも、PCが遅くなる原因として次のような項目を挙げています。
- メモリ(RAM)不足 — 作業スペースが足りていない
- ストレージ(SSD/HDD)の空き不足 — データの置き場所がいっぱい
- スタートアップアプリが多すぎる — 起動時に余計なアプリが動いている
- 電源モードが省電力になっている — 性能をわざと抑えている
- 古いソフトや未適用のアップデート — セキュリティや最適化が遅れている
これらを1つずつチェックしていくのが、最短ルートです。
遅さの犯人はだいたいこの5つ
順番にチェックすれば原因が見えてきます
① まずは「タスクマネージャー」で状態を見てみる
パソコンの調子を確認するのに一番手っ取り早いのが、Windows標準のタスクマネージャーです。まずはこれで、どこが重くなっているのかを確認します。
タスクマネージャーの起動方法
一番早いのは、キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」を同時押し。これで一発で起動します。
他にもこんな方法があります。
- スタートボタンを右クリック → 「タスクマネージャー」
- タスクバーを右クリック → 「タスクマネージャー」(Windows 11)
- 「Ctrl + Alt + Delete」 → 「タスクマネージャー」
「パフォーマンス」タブで何を見るか
起動したら、左側メニューの「パフォーマンス」をクリックしてください。CPU・メモリ・ディスク・ネットワーク(Wi-Fi / イーサネット)・GPUの使用状況がグラフで見られます。
ここで使用率が90%以上で張り付いている項目があれば、そこが原因の可能性大です。
タスクマネージャーでここを見る
パフォーマンスタブで一目瞭然
② メモリの使用量を確認する【最重要】
パソコン全体が重い・起動してからもずっとモタつく——こういうときは、まずメモリ(RAM)を疑います。
確認手順
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 左メニューの「パフォーマンス」をクリック
- 「メモリ」をクリック


画面の右上に「16.0 GB」のように、パソコンに搭載されているメモリ容量が表示されます。画面下部には、使用中・使用可能・コミット済み(予約)といった詳しい情報が出ます。
そしてグラフの「使用中(圧縮済み)」のパーセンテージを見てください。
- 50%前後:問題なし
- 70〜80%:ちょっと厳しい。重いアプリが動いているとモタつく
- 90%以上:メモリ不足。動作が遅くなる典型的なパターン
今のパソコンに必要なメモリ容量は?
Microsoft公式のWindows 11最小システム要件ではRAM 4GB以上とされています。ただしこれは「最低限動く」ライン。実際に快適に使うにはもっと必要です。
一般的な目安としては以下のとおりです。
- 4GB:Windows 11最小要件。ブラウザを複数タブ開くと厳しい
- 8GB:日常利用(Web閲覧・Office・動画視聴)なら快適
- 16GB:複数アプリを同時に使う・軽い画像編集もOK
- 32GB〜:動画編集・ゲーム・開発作業など
管理人KEIは16GB以上をおすすめします。
あなたのPCはどのゾーン?
タスクマネージャーのメモリ使用率で診断
メモリ不足のときの対処法
手っ取り早い対処:
- 使っていないアプリやブラウザのタブを閉じる
- 一度パソコンを再起動する(メモリがリセットされる)
根本的な対処:メモリ増設
デスクトップや一部のノートPCなら、メモリを増設できます。ただし、お使いのパソコンに合った規格のメモリを選ぶ必要があります。
- ノートPC:SO-DIMM規格
- デスクトップ:DIMM規格
- 世代:DDR3 / DDR4 / DDR5(パソコンによって対応が違います)
自分のパソコンがどの規格に対応しているかは、取扱説明書やメーカーサイトの仕様表で確認するのが確実です。バッファローの「パソコン用メモリー対応検索」のような対応表サービスを使うのも便利ですよ。
自信がなければ、無理せずパソコン専門店やメーカーサポートに相談するのもアリです。
③ ストレージ(SSD/HDD)の空き容量とタイプを見る
次にチェックしたいのが、ストレージ(保存領域)の空き容量です。
ストレージの空き容量を確認
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「システム」→「ストレージ」をクリック
- Cドライブの使用状況が表示される


空き容量の目安:
- 空き 20%以上:余裕あり
- 空き 10%前後:そろそろ整理したい
- 空き 10%未満:動作が遅くなる原因に。すぐ整理を
ストレージがHDDかSSDかを確認
タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「ディスク 0」を見ると、画面下に「種類」と表示されます。ここが「HDD」なら、それだけで動作が遅い可能性が高いです。


SSDとHDDの速度差は体感でかなり違います。ざっくり言うと、SSDのほうがHDDと比べて数倍〜10倍以上の速さでデータを読み書きできるため、PCの起動やアプリの立ち上がりがまるで別物になります。古いパソコンでHDDを使っている場合、SSDへの交換(換装)が最大の高速化策になることも多いです。
空き容量とタイプをチェック
HDDだけで動作が遅くなっているケースも
✓ アプリ立ち上げが軽い
✓ 衝撃に強い
✓ 静音・省電力
△ 読み書きで詰まる
△ 衝撃で故障しやすい
○ 大容量が安価
空き容量を増やす方法
Windows 11の標準機能で簡単にできます。
ストレージセンサーを使う:
- 「設定」→「システム」→「ストレージ」
- 「ストレージセンサー」をオンにする
- 不要な一時ファイル・ゴミ箱のファイルなどを自動で削除してくれます
ストレージセンサーの4つの注意点
油断すると大事なファイルが消えることも
迷ったら、「今すぐストレージセンサーを実行する」ボタンで手動実行から始めるのが安全です。自動化する場合は、ダウンロードフォルダの自動削除は「許可しない」に設定しておくことをおすすめします。
不要なアプリを削除する:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- サイズ順に並べ替えて、使っていない大きなアプリを削除
④ スタートアップアプリを整理する
パソコンの起動が遅い・ログインしてから動き出すまで時間がかかる——そんなときはスタートアップアプリが原因かもしれません。
スタートアップアプリとは、パソコンを起動したときに自動で立ち上がるアプリのこと。数が多いほど、起動にも時間がかかりますし、メモリも食い続けます。
確認と無効化の手順
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 左メニューから「スタートアップ アプリ」を選択
- 一覧の中から使わないアプリを右クリック
- 「無効化」を選ぶ
どれを無効にしていい?
判断のポイントは「起動時に自動で動いてほしいかどうか」です。
無効にしても大丈夫なもの:
- 使う頻度が低いチャットアプリ(Zoom、Teamsなど必要なとき手動で起動すればOK)
- メーカー製のサポートツール類
- 更新チェック系の常駐ソフト
無効にしない方がいいもの:
- セキュリティ対策ソフト(Windowsセキュリティなど)
- オーディオ・タッチパッド関連のドライバー
- クラウドストレージ(OneDrive、Dropbox、Google Driveなど。起動時同期したい場合)
- よくわからないアプリ
「影響」の列に**「高」**と表示されているアプリほど起動時の負荷が大きいので、優先的に見直すといいですよ。
無効にしていい / ダメなアプリ
迷ったら無効にしない、が鉄則
(Zoom / Teams など)
・メーカーのサポートツール
・更新チェック系の常駐ソフト
・ゲーム関連のランチャー
・クラウド同期(使う頻度低い場合)
(Windowsセキュリティ等)
・オーディオ関連のドライバ
・タッチパッドのドライバ
・グラフィック関連サービス
・よくわからないアプリ
⑤ 電源モードが「省電力」になっていないかチェック
意外と見落とされるのが、電源モードの設定。省電力モードになっていると、パソコンの性能をわざと抑えて動作するため、処理が遅くなります。
特にノートパソコンは、バッテリー節約のため初期設定で省電力寄りになっていることが多いです。
Windows 11での確認と変更
- 「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」
- 「電源モード」を確認
- 「最適な電力効率」になっていたら、「バランス」または「最適なパフォーマンス」に変更
一般的には、3つのモードがこんな違いで用意されています。
- 省電力系(「最適な電力効率」「トップクラスの電力効率」など):バッテリーを長持ちさせる代わりに性能を抑える
- バランス:状況に応じて自動調整。通常はこれでOK
- 性能優先(「最適なパフォーマンス」「高パフォーマンス」など):性能優先。バッテリーの消費は早くなる
Windows 11の電源モードの表示は、お使いのパソコンの機種・メーカー・現在設定されている電源プランによって変わります。たとえば「推奨/高パフォーマンス/最適なパフォーマンス」のように表示される場合もあれば、「トップクラスの電力効率/バランス/最適なパフォーマンス」のように表示される場合もあります。名称は違っても「省電力寄り/中間/性能優先」の3段階という考え方は共通です。
デスクトップPCなら一番性能寄りのモード(「最適なパフォーマンス」や「高パフォーマンス」)にしておいてOKです。ノートPCでコンセントにつないで作業するときも性能優先モードがおすすめ。外出先でバッテリー駆動のときは「バランス」か省電力系に切り替えるといいですよ。
電源プランでの細かい設定(上級者向け)
より細かく設定したい場合は、コントロールパネルから電源プランを変更できます。
- 検索バーに「コントロールパネル」と入力して開く
- 「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」
- 「高パフォーマンス」プランを選択
※お使いのパソコンによっては「バランス」しか表示されない場合があります(Surfaceシリーズなど)。
3段階の使い分け
省電力になっていると処理が遅くなります
⑥ ウイルス・マルウェアに感染していないか確認
昨日までは普通に動いていたのに、急にパソコンが重くなった——これはウイルスやマルウェアに感染している可能性も。
Windows 11には、Microsoft公式の「Windowsセキュリティ」(Microsoft Defender)が標準で入っているので、すぐにスキャンできます。
クイックスキャンの手順
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「Windowsセキュリティを開く」をクリック
- 「ウイルスと脅威の防止」を選ぶ
- 「現在の脅威」欄の「クイックスキャン」をクリック
クイックスキャンは数分で終わります。もし脅威が見つかれば、画面の指示に従って削除してください。
より徹底的に調べたいときは「スキャンのオプション」からフルスキャンが選べます。ただし数十分〜1時間以上かかるので、パソコンを使わない時間帯にどうぞ。
⑦ Windows Updateを確認する
意外と効果があるのが、Windows Updateをきちんと当てること。Microsoftは更新プログラムの中に、パフォーマンス改善や不具合修正を含めることがあります。
手順
- 「設定」→「Windows Update」
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があれば「ダウンロード」→「インストール」
- 再起動を求められたら実行
⑧ それでも遅いときは
ここまで全部試しても改善しない場合、考えられる原因はいくつかあります。
パソコンの経年劣化
パソコンも機械なので、経年劣化で遅くなることがあります。購入から5〜7年経っているなら、買い替えを検討する時期かもしれません。
ハードウェアのスペック不足
CPU・メモリ・ストレージがそもそも古い世代のままだと、最近のWindowsやアプリの動作に追いつけません。特に以下に当てはまるなら厳しいです。
- Intel 第7世代以前のCPU(Core i3/i5/i7-7xxx番台以前)
- メモリ4GB以下
- HDDのみ(SSDなし)
ネットだけが遅い場合
「インターネットだけ遅くてパソコン本体は普通」なら、パソコンそのものではなく、ネット回線やWi-Fiルーターが原因です。
- Wi-Fiが途切れる・遅い
- 動画の読み込みだけ時間がかかる
- ダウンロード速度が遅い
こういうときは、光回線やルーターの見直しをおすすめします。
困ったら専門家に相談
どうしても自分で解決できない、失敗が怖いという方は、パソコン専門店やメーカーサポートへの相談も選択肢の一つです。
訪問サポートやオンライン診断サービスもあるので、無理せず頼りましょう。データが消えてしまったら取り返しがつかないこともあります。
まとめ
パソコンが遅いときは、犯人探しから始めるのが正解です。タスクマネージャーでどこがボトルネックになっているかを見つけ、そこをピンポイントで対処すれば、意外とあっさり改善することもあります。
今回紹介した順番で進めてみてください。
- タスクマネージャーでどこが重いか確認
- メモリ使用率をチェック
- ストレージの空き容量・タイプを確認
- スタートアップアプリを整理
- 電源モードを見直し
- ウイルススキャン
- Windows Updateを実行
それでも遅いならハードウェアの限界か、ネット回線が原因の可能性があります。
快適なPCライフを取り戻すために、まずはひとつずつ試してみてくださいね。
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